概要として、
- Sun microsystems(現Oracle)がSolaris用に開発していたZFSが来月にはLinuxでNativeで動作するかも。
- ZFSはSolarisの他に、OpenSolaris FreeBSD NetBSDにCDDLライセンスで提供されている。
- だが、CDDLはLinuxカーネルのGNU GPLと相容れないためmainline kernelに統合はできなかった。
- だけど2010年9月にはZFS moduleとしてFUSE無しで公にリリースされるだろう。
- FUSEはユーザサイドでファイルシステムを動作させる際に有用で、既にZFS on FUSEがLinux向けに提供されている。
- だがZFS on FUSEは性能面でどうしても劣ってしまう。
- ちなみにアメリカのローレンスリバモア国立研究所ではLinuxのZFS Naitve実装されたポートがあるが、オープンソースではない。
- KQ Infotechというインドの会社がNative ZFS Linux moduleを開発している。
- このKQ InfotechはCDDLのZFSコードを単純にLinuxに移植している。
- まだOracleからは法的な面の追求は行なっていない様。
- ローレンスリバモア国立研究所のポートとは異なり、KQ InfotechのZFSバージョンは、ZFS Pool 18である。これはdeduplicationサポートなどは無い。
- KQ Infotechはまた2010年9月15日前後にソースコードをリリースするとしている。
- 対応バージョンは64bitのみ。Fedra12及びRed Hat Enterprise Linux 6 Beta 2向けのRPMも提供する。
- Ubuntu Linux 10.04 LTSもサポートされるが、カーネルのコンパイルから始める必要がある。
- 最後にZFSをLinux moduleで動作させることは法的に衝突する運命であり、使用に制限がある。KQ Infotechのソースはディストリビューションベンダーには採用されないだろう。
- KQ Infotechには新しいZFS Pool 21以上に対応させるかどうかはっきりとしない。
- 数年後にはBtrFS(Oracle開発)などのZFSと競合する次世代ファイルシステムが登場するだろう。
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危なくて使えねぇ…。
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