現在Ubuntu Linux 10.04で使用中の起動ディスク(システムディスク)はSeagate製のST380021A 80GB IDEハードディスクだが、最近SMARTのReallocated_Sector_Ct の値を見ると、代替セクタが100を超えていた。既に代替可能セクタは残り97%となっていた。
少しずつ代替セクタが増えているので、このハードディスクは寿命であると判断してST3500630A 500GB IDEハードディスクと交換することにした。その手順を備忘録として記録する。
Ubuntu Linux インストールCDから起動する。
- まずは旧起動ディスクと新起動ディスクをM/Bに接続する。
- あらかじめ最新版のUbuntu Linux インストールCDイメージをCD-RWに記録し、CD-Rドライブから起動する。
デバイスコピーツールgddrescueをインストール
- CDから「Ubuntu Linuxを試す」でCD-RW上でUbuntuを起動させる。
- GNOMEデスクトップが出たら、メニューの「システム」→「システム管理」→「Synapticパッケージマネージャー」を起動。
- Synapticメニューから「設定」→「リポジトリ」→「コミュニティによりメンテナンスされるオープンソフトウエア(universe)」にチェックを入れて「閉じる」ボタンを押す。
- Synaptic左上のツールバー「再読込」を押したあと、ツールバー「検索」を押して「gddrescue」を検索する。
- 検索結果が表示されたら「S」列のチェックボックスにチェックしツールバー「適用」を押す。これでgddrescueがインストールされるので、GNOMEメニューバーの「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」でターミナルを開く。
- 実際にハードディスクをコピーする。旧起動ディスクが/dev/sdj、新起動ディスクが/dev/sdiの場合下記のコマンドを入力。
$ sudo gddrescue -v /dev/sdj /dev/sdi - うちの環境では2時間ほどかかって完了した。
Gpartedを利用してパーティションの移動と拡張を行う
- 次に「システム」→「システム管理」→「GParted」を起動。/dev/sdiを選択する。
- この時Linuxスワップ領域がCDシステムにより利用されている場合は、スワップ領域の上で右クリックし「スワップを無効化」する。
- あとはマウスでスワップ領域をハードディスク領域の末端まで移動し、システムパーティションを最大まで拡張する。
- 最後にツールバー「すべての操作を適用」ボタンを押すと作業が始まる。
GPartedがちゃんとパーティションの操作前や操作後にfsckを実行してファイルシステムのチェックを行う点は感心した。 - うちの環境では1時間ほどでパーティションの移動と拡張は完了した。
- CDシステムをシャットダウンして旧起動ディスクを取りはずす。
- Ubuntu Linuxを新起動ディスクから起動するか確認。無事起動しログイン成功。容量が増えたことを確認して完了。
どうも速度が遅い
ハードディスクST3500630AとAsus M2A-VMとは変換名人 IDE→SATA変換器L型を利用して接続しているがどうも遅い。
ベンチマーク結果を下記に貼る。ベンチマークソフトウエアはいつもの通りPalimpsest。
平均読み取り速度が29.3MB/secしか出ていない。このハードディスクなら60MB/secでてもおかしくないのだが。
もしかしたら変換器の相性かもしれないので暇があればIDE接続してベンチマークをとろう。
更新 2010年7月1日 PATA(IDE)で接続して速度を確認
ST3500640AをIDE→SATA変換器を介さず直接IDEケーブルで接続してベンチマークを行なった。
平均読み込み速度が65.3MB/secとなった。やはり変換器との相性問題だった。
読み込み速度が遅かったのは、デバイスドライバ – SB600 – 変換器 – HDD のどの部分が問題だろう?誰かわかる??