AMDの公式ブログで「Bulldozer」の20の質問パート3 懲りずにバカ訳

All of AMD Bulldozer 20 Questions, Part 3 September 13, 2010 by John Frueheより。

パート2はこちらから読めます。

AMDの公式ブログで「Bulldozer」の20の質問パート3

  • デュアルソケットでPCI Express x16 2スロット、x8 スロット、固体コンデンサもろもろついてパーツの頂点に立てるオーバークロック可能なマザーボードは出さないの?
    – David Hunt

    • 一般のシステムでは1ソケットバージョンなら可能だよ。
      2ソケットの一般向け市場は四半期毎に縮小しているんだ。デュアルコア(全部で4コア)が数年前にピークを迎えたけど、クアッドコア(4コア)CPUが根本から市場を乗っ取ってしまった。いま市場の残り少ない8コアで1ソケット市場が消えていくのが見えるだろう。去年の第4四半期には0.4%、全体の0.8%の市場にリソースを割くことは本当に難しいんだよ。
    • AMD Opteronはデュアルソケットシステムが可能だけど、君がさがしているオーバークロック可能な製品はないね。サーバ向けの顧客たちは手動でオーバークロックはしないから。彼らは確実な信頼性を求めているから。君が動作可能範囲を超えてCPUを動作させる(オーバークロッキングとはより高い周波数で動作させること)ことは可能だが、いくつかのリスクも背負わないと。
    • まず1番目に、CPUの使用可能寿命を減少させるよ。どのくらい減るかは全てのCPUで異なるから正確に言うのは難しい。だけどオーバークロックは潜在的な問題を増加させ、サーバーでは君が望まない動作をしてしまう。
      2番目に、君がオーバークロックして、君が予測しなかった2+2=5の結果が出る時もある。もしゲームをプレイしているのなら何の問題もないが、もし君がサーバーで自動システムを動作させて使うのなら現実の問題となり、ビジネス上の判断や金融情報に直接響くだろう。
    • AMD Opteronに「オーバークロック」のマーケティングは企業向けサーバ市場シェアには何の助けにもならない(やってしまうと確実に自殺行為だ)し、追求することもないだろう。
  • もし私が4ソケットBulldozerを使ってメモリにアクセスした場合、ローカルメモリへのアクセスとその他のCPUのローカルメモリアクセスとの間でNUMA(不均等メモリアクセス)アーキテクチャを採用したBulldozerでどのように、どのくらいの違いが出るのか?
    – Mikael Ronström

    • Non-Uniform Memory Access(NUMA)は各々のCPUが持っているメモリコントローラーとメモリバンク(ローカルアクセス)と共に利用可能だよ。CPUは同じシステムの他のCPUに接続しているメモリにアクセス可能(リモートアクセス)で、NUMAはそのようなアクセスを可能にするんだ。
    • かつて、4CPUシステムでは、いくつかのメモリは2ホップ離れていて、非常に大きなレイテンシを抱えていた。今日のAMD Opteron 4000と6000シリーズプラットフォームでは、HyperTransport技術により全てのリモートメモリを1ホップで充分呼び出せるよ。
    • それは私たちのメモリコントローラ強化で、まだ詳しくは話せないんだけど、私たちはローカルメモリとリモートメモリの両方でアクセス時間を減らすことができると予測しているよ。
    • HyperTransportによるアシスト機能は、6コアAMD Opteronから導入が始まり、既にメモリトラフィックの減少とリモートメモリアクセスのスピードアップを手助けしているよ。
    • 実際のメモリアクセス速度については、ローンチしたあとにね。
  • IntelのMulti-Threadingテクノロジとどのように、どれくらいのアドバンテージがあるか説明してもらえるかな?
    – Vygantas

    • 私たちは実際に、マルチスレッドを実コアに割り当てて使っているよ。Intelもまた同じだけど、彼らはHyperThreading技術をシングルコアで二つのスレッドを実行させているが、私たちはボトルネックが生じていると見ているよ。
    • HyperTthreadingの挑戦は実行パイプラインに2番目のスレッドに命令を実行させたときに性能ギャップが起きるんだよ。世界中で君が非効率的なアプリケーションを持っており、パイプラインにギャップを確認し、2番目のスレッドに実行させることができる。しかし、効率的なソフトウエアでは性能向上はほんの少しのみで、潜在的には結局本の少しか全く向上せずに終わってしまう。いくつかのアプリケーションでは実際にHyperThreadingを無効にする方がより性能が向上するため切ることを推奨しているんだよ。
    • 私たちは複数のコア、実際の物理的なコアでより大きなスケーラビリティにつなげているよ。非常に最適化されたシステムでは、各々のスレッドをそれぞれの整数演算コアに割り当てるために実行パイプラインと争わない。全てのコア群は等しく同じだからスレッドに優劣をつけることはシステムにオーバーヘッドを引き起こしてしまう。
    • 以下のようなシナリオを想定しよう。HyperThreadin機能を持つ4コアが4つ全ての物理コアでスレッドをハンドリングしたとしよう。いまあなたは5番目のスレッドを実行したい。既に動作中のコアにスレッドを割り当てると、2つのスレッドが同じ実行パイプラインを同時にシェアする必要があるためそのコアの処理スレッドは減少してしまうんだよ。または1サイクル待って、その他のコアが自由に使えるのを希望する? あなたが「ビッグコアとHyperThreadingコア」を持っている時たくさんの様々な判断をする必要があるが、AMDの世界では8コアか16コアが存在し、5番目のスレッドは単純に次の利用可能な物理コアに割り当てるだけだよ。これはより簡単でより拡張性の高いことだよね。
  • 御社のパートナーでBulldozerクラスのコアをサポートするコンパイラは何があるのか、またIntelのIntel ICCコンパイラはBulldozerのAVX命令群をサポートしているのか(あるいは以前のOpteronのようにCPUID経由で判別されないのか)?
    – Ivan

    • 私たちはBulldozerサポートを保証する全てのキーとなるコンパイラベンダーと作業しているよ。私たちはOpen64コンパイラをサポートするのにより多くの時間を割いているし、同じくらいPGI GroupGCC、そしてMicrosoftのコンパイラもサポートしているよ。
    • AVXは256bit浮動小数点演算を活用するためにはアプリケーションの再コンパイルが必要だね(それは競合相手も同じ)。
    • 私はICCコンパイラにはコメントできないけど、そのような質問について尋ねることは歓迎するよ。
  • どうか、何故二つの分割された整数演算コアがより巨大な一つの整数演算コアより良いのか説明してくれませんか? 例えば、もしそれぞれの整数演算コアに二つの論理演算ユニット(APU)と二つのアドレス生成ユニット(AGU)、16KBのL1キャッシュが存在し、もう一方には4つのAPUと4つのAGU、そして32KBのL1キャッシュが一つの整数演算コアに存在している場合はどうなるのででしょうか?理論的には、あなたはマルチスレッドプログラムでは同じ性能で、シングルスレッド性能では優れているになるようだけど。
    – Ryan

    • 私たちはそれについてたくさん尋ねられたよ。キーは、二つのより小さなコアの処理性能と競合する単一のコアはダイサイズと消費電力量が性能に比べて不釣合に大きくなってしまうことだ。Bulldozerにそれぞれのモジュールにいくつかのリソースを共有した二つのコアに対して一つの「ビッグコア」にすると酷い高値と大消費電力になってしまうだろう。
    • それは現実的に効果的に動作をさせるために私たちがしたことだ。シングルスレッドの性能については心配いらないよ。私たちは既にBulldozerのシングルスレッド性能は私たちの現在のコアアーキテクチャに比べて高いことを説明しているから。
    • 気に留めてほしいことは、私たちはイノベーションを提供し、未来に向けて進んでいるということだよ。2005年に私たちが最初のx86デュアルコアCPUを提供したとき、シングルコアのプロセッサの方が性能が高いという議論があったんだよ。
      a.) 彼らはより高いクロックを実現し、
      b.)アプリケーションソフトはマルチコアを実際には活用できないからとね。
      今その人達は何処に行ったんだい?
    • 私たちが最初の64bitのx86アーキテクチャを市場に提供しイノベーションをもたらしたとき、32bitアプリケーションがより良い性能だと言われたよ。
      彼らはその方がより速く、誰も2GB以上のメモリアクセスなんか必要無いとね。
      今その人達は何処に行ったんだい?
    • 今日のビジネスではあなたは風防から先を見通すことが可能で、そして将来やってくる技術の先に焦点を見定めるか、リアミラーから見える過去についてずっととらわれてしまうかどちらかだね。
    • ルールは今や変わっている。ちょうど彼らが過去に行なったように。AMDはイノベーションを続けていくだろう

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なんかカッコイーぞFrueheサン! いくつもある間違いを気がついたところだけ修正した。

AMDのサーバ向けCPU市場シェアが下落する : 最新のOpteron6000シリーズ出荷遅延により

The Inquire Intel grabs some of AMD’s server share It wasn’t using that, it seems By Ed Berridge Thu Aug 19 2010, 10:14 より。

概要として、

  • IDCによると、サーバ市場におけるシェア率についてIntelはAMDからいくらか奪還した。
  • すべての原因は、AMDが最新のOpteron6000シリーズの出荷速度が遅いということと、Intelのチップの方がearly adopters(※マーケティング用語。初期採用者)に先に製品を届けられたから。
  • Intelは2010年第2四半期で93.5%のサーバプロセッサ市場のシェアを獲得し、去年の同時期の89.9%に比べて上昇した。
  • それに応じてAMDの市場シェアは10.1%から6.5%に滑り落ちた。
  • AMDが第1四半期から第2四半期にかけて市場シェアを失った理由のほとんどはAMDの新しいOpteron6000シリーズを素早く出荷できなかったことである。
  • IDCはAMDがそれらの出荷問題が過去にも起きているという。
  • AMDはサーバ、デスクトップ、モバイル向けを含む巨大なx86アーキテクチャプロセッサ市場をつかんでいるが、市場全体でのプロセッサ出荷数はは2010年の第1四半期から第2四半期にかけて18.8%から19.0%に上昇した。
  • あなたはほんの少しだけAMDのノートPC向けチップ出荷により2010年第1四半期の12.1%から第2四半期の13.7%への上昇分があると見て取れるだろう。その間Intelの市場シェアは87.8%から86.1%へ下落した。
  • 最後にIDCはIntelはデスクトップ向けチップの市場シェアが第1四半期から0.5%上昇し72.2%となったと発表した。

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いつものAMD。どうしてもIntelに生産設備規模に対抗できないため商機を逃すというK6-IIIなど過去にもあった状況。CPU市場全体ではAMDが少しだけシェアを増加させたニュースが先日流れていたが、ノートPC向けでシェアをとったらサーバ向けでシェアを落とすというシーソーゲームのようだ。まさにIntelにとって生かさず殺さず。

うわさ AMDの次世代CPU「Bulldozer」は動的パフォーマンスブースト機能はないらしい

xbitlabs.com AMD Bulldozer Microprocessors May Not Bring Dramatic Performance Boosts.AMD Expects 16-Core Microprocessors to Be 50% Faster than 12-Core Chips [08/03/2010 02:10 PM] by Anton Shilov より。

うわさ AMDの次世代CPU「Bulldozer」は動的パフォーマンスブースト機能はないらしい

AMDは12コアチップよりも16コアチップCPUが50%高速であると予測している。

アナリストと市場観測者はAMDのコードネーム「Bulldoser」CPUは現在AMD出荷しているCPUと比較して明確に性能が向上していると予測している。しかしアーキテクチャとしての視点からは素晴らしく観えるが、AMD自身は桁外れの性能向上について大きく主張していない。事実、新しい「Bulldozer」ベースのCPUの「コアあたりの性能」は現在のチップと比較してほんのわずかだけ良いだろう。

「性能面における視点からは、もし私たちの16コア「Interlagos」と現在の12コアAMD Opteron 6100シリーズプロセッサ(コードネーム「Magny Cours」)を比較すると消費者からは33%増加したコアから50%のより高い性能を見て取れるだろうと私たちは予想している。これは私たちがコアあたりの性能が正しい上向きの方向性にぴったりと合っていると評価していることを意味する。」とAMDサーバ・ワークステーション製品マーケティング取締役のJohn Frueheは説明した。

「Bulldozer」の「コアあたりの性能」が高い期待を持てないのなら、新しいチップはAMDにこれからのマイクロプロセッサが消費電力の増加や熱損失を伴わずに達成させるだろう。

去年の11月の定期アナリストデイでAMDによって提供された情報を元にすると、最初の「Bulldozer」マイクロアーキテクチャはコードネーム「Zambezi(ほぼ確実にOrochiファミリーに属している)」と呼ばれるデスクトップ・ワークステーション向けCPUチップは、マルチスレッディングテクノロジを持つ8コアのx86コアで、2つの128bit FMAC浮動小数点演算ユニット、共有L2キャッシュ、メモリコントローラ統合型共有L3キャッシュを特徴とするだろう。AMDはまたその新しいCPUは「大きな新しい電力管理の革新」を特徴とするであろうと記載している。「Bulldozer」ファミリーに属している新しいチップはまた256bit浮動小数点演算命令をサポートするAdvanced Vector Extensions(AVX – ※従来のSSEの新しいバージョン)を特徴としている。過去にAMDがデモを行なった際の模式図を元に、AMDは4コアが互いにより良く動作させるために分割されたデータキャッシュと一つの浮動小数点スケジューラ、二つの整数演算ユニットの助けを借りて劇的に改善することを目的としてる。

2010年第2四半期世界で2番目に巨大なCPU会社は最初の「Bulldozer」マイクロプロセッサを「テープアウト」した。「テープアウト」とは集積回路の露光用フォトマスクのための設計図を生産工場に送ったことを意味する。AMDが既に生産し組み立てられた「Bulldozer」プロセッサのサンプルを受け取ったか、少なくともGlobalfoundries(※AMDの半導体生産工場会社。複数の資本が参加している)から半導体ウエハースを製造したかどうかという点ははっきりとしていないが、AMDは火曜日には最初の「Bulldozer」の性能に関連した声明を発表するとしており、その時がおそらく最初のサンプルを手に取る時であろうと思われる。

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そろそろBulldozerの性能に関する新しい情報が出てきそうである。たのしみ。

AMDの次世代CPU「Bulldozer」がテープアウト 2010年第2四半期にサンプル出荷

xbit AMD Tapes Out First “Bulldozer” Microprocessors. AMD to Sample Bulldozer in 2H 2010 より。

AMDは次世代CPUである「Bulldozer」のテープアウト(半導体の設計図を完成させ半導体露光用のマスクを生産工場に送ること)を行なった。一般向けには2011年の早い段階に供給を開始したいとのこと。

AMDのチーフエグゼクティブオフィサーのダーク・マイヤーは、

「今年の第2四半期で32nmプロセスのBulldozerをテープアウトした。Bulldozerはサーバ及びデスクトップ向けのCPUで2011年ローンチに向けて走り始めた。これらはAMDプラットフォームに確実な性能改善を提供するだろう」

と金融関連の会合で話した。

BulldozerはGrobalfoundriesで生産される。既にBulldozerベースの12・16コアの「Interlagos」は「Opteron 6000」として出荷済み。

当初Bulldozerは「Zambezi(OrochiデスクトップCPUファミリー)」というコードネームで呼ばれていた。主な特徴は二つの128bitFMAC浮動小数点演算ユニット、共有L2キャッシュ、メモリコントローラに統合された共有L3キャッシュ、また二つの整数演算スケジューラ、一つの浮動小数点演算スケジューラと4つの各々分割されたデータキャッシュなどであり、マルチスレッド技術の劇的な向上を目指している。

AMDは一般向けのデスクトップ分野では整数演算はこれ以上の性能は求められていないがゲームや動画再生・エンコードなどで浮動小数点演算性能が必要であり、サーバ分野ではマルチプロセス・スレッドによる整数演算性能の向上と省電力が求められており相反する目的を実現するアーキテクチャを目指しているとのこと。