Linuxカーネル2.6.35がリリースされる。ネットワーク負荷軽減機構やH.264ハードウェアデコードサポート

sourceforge.jp Linuxカーネル2.6.35リリース、ネットワーク負荷軽減機構やH.264ハードウェアデコードなどをサポート

linuxfoundation.jp Linux Weather Forecast より。

新しいLinux カーネル 2.6.35の新機能は主に下記の通り。

  • マルチCPU環境でネットワークスループットを向上させる「Receive Packet Steering(RPS)」および「Receive Flow Steering(RFS)」サポート。なお性能がアップするのは8コア以上からなので個人向けへの影響は今後だろう。
    http://lwn.net/Articles/328339/によると下記のとおり性能がアップ。

    • tg3 on 8 core Intel
      Without RPS: 90K tps at 34% CPU
      With RPS: 285K tps at 70% CPU
    • e1000 on 8 core Intel
      Without RPS: 90K tps at 34% CPU
      With RPS: 292K tps at 66% CPU
    • foredeth on 16 core AMD
      Without RPS: 117K tps at 10% CPU
      With RPS: 327K tps at 29% CPU
    • bnx2x on 16 core AMD
      Single queue without RPS: 139K tps at 17% CPU
      Single queue with RPS: 352K tps at 30% CPU
      Multi queue (1 queues per CPU) 204K tps at 12% CPU
      _
  • SGI開発のカーネルデバッグツール「KDB」の追加
  • メモリの断片化を軽減する「Memory compaction」の追加。使用中のメモリページを連続した大きなページに移動することでメモリ使用効率の改善を図るというもの。近年の大容量メモリ搭載システム向け。
  • カーネルモードセットドライバの改善。IntelのG45チップセットなどが備えるH.264およびVC-1デコード機能、Radeonドライバの各種改良など。
  • Btrfsでファイルシステムのキャッシュを通さずに直接I/Oを行う「Direct I/O」をサポート
  • xfsでI/Oが大量に発生した際の遅延ロギングのサポート
  • perfコマンドの改良
  • multiple multicast route tablesのサポート
  • L2TP Version 3(RFC 3931)のサポート
  • ST-Ericssonのモデムで利用されているCommunication CPU to Application CPU Interface(CAIF)プロトコルのサポート
  • ACPI Platform Error Interfaceのサポート(先日のUbuntu Linux 10.10 Maverick Meeakatのニュース参照)
  • Linux Software RAIDのRAID0⇔RAID10,RAID4,RAID5の引継ぎが可能になった。ただしRAID6については記述なし。
  • AMDの新CPU PhenomII X6 1090Tなどで採用された動作コアを減らす代わりに動作クロックを上げる「Turbo CORE」対応のCPUでpowernow-k8の「Turbo Boost」制御が可能となる。

2010年8月2日現在Ubuntu Linux kernel-ppa mainlineには2010年7月31日ビルドバージョンがある。

Linux kernel Changelog 2.6.35の解説は下記のページを参照。

http://kernelnewbies.org/Linux_2_6_35

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Ubuntu Linux 10.04 Lucid Lynxのppa xorg-edgerドライバの更新頻度が増えている

7月の終りからUbuntu Linux 10.04 Lucid Lynxのppa xorg-edgerドライバの更新頻度が増えている。

Ubuntu Linux 10.10 Maverick MeeakatのリリースやLinux kernel 2.6.35の正式リリースに合わせてX.org本体のアップデート作業が山場を迎えているのかもしれない。

そういえばxorg-edger Radeonドライバの導入方法をメモしていなかった。

詳しくはwiki.cchtml.comを参照。

Ubuntu Linux 10.04 Lucid LynxのRadeonドライバは下記の通りで導入可能。

$ sudo add-apt-repository ppa:xorg-edgers/ppa
$ sudo apt-get update

以上。あとX.orgのRadeon、RadeonHDドライバの開発進捗状況は下記ページを参照。

Ubuntu Linux 10.10 Maverick Meerkatの日本語訳作業が開始

gihyo.jp Ubuntu Weekly Topics 2010年7月30日号 10.10の翻訳開始・ACPIバグの検出・カーネルの686化・10.10のPapercuts(2)・Dellの10.04マシン・OSC名古屋・UWN#203 より。

Ubuntu Linux 10.04 Lucid Lynxの次のバージョンである10.10 Maverick Meerkatの日本語訳作業が開始とのこと。

また省電力などに関係するACPIにはメーカ別に対応が必要で、実際にはBIOSのバグだがそのBIOSバグの検出機能が搭載される予定とのこと。ノートPCの省電力機能やサスペンドなどがLinuxでも簡単に実現できるようになるかも。

またすぐに直せる&ユーザの使い勝手を損ねるバグ100個を直していく「Hundred PaperCuts」も進んでいるもよう。

maverick-round-2-office:”Paper Jam: Evolution , gedit & OOo.org”
  • LP#301942:gedit上で「Ctrl+T」を押した場合は新しいタブが開かれるべき(Lucidから持ち越し)。
  • LP#392600:OOo利用時,画面右に表示されるスクロールバーのナビゲーションアイコンが小さいままで,なおかつ途中で途切れてしまっている。
  • LP#507178:Evolutionの日付カラムの横幅が広すぎ,無駄な空白を食っている。
  • LP#525670:OOo利用時,ファイルの上書き保存を確認するダイアログにファイル名が含まれていない。
  • LP#586477:Evolutionのカレンダー表示において,ドラッグアンドドロップがごく一部のモードでしか利用できない。
  • LP#588298:Evolutionの設定のうち「コンポーザの設定」の「Top Post機能」に『(推奨しません)』などと書いてある。推奨しませんなどと書くぐらいならそもそも表示させるべきではない。
  • LP#491555:geditの検索・置換動作において,タブストップオーダーが間違っている。「Tab」キーで項目を移動しようとした場合,「置換」フィールドに移動することを期待するタイミングでコンボボックスの省入力用ボタンにフォーカスが移ってしまう。
  • LP#572985:Evolutionのバックアップ機能実行時,「Evolutionを閉じてよろしいですか?」というダイアログには「Yes/キャンセル」という表記ではなく,「Evolutionを閉じる/キャンセル」という表記が行われているべき。
  • LP#401692:geditにおいて,デフォルトのファイル名が「編集中のドキュメント 1」などとなっている。これは「テキストドキュメント1」などとしておくのが良い。
  • LP#599728:Evolutionのメインウインドウを閉じた場合,他に開いているウインドウがあってもまとめて閉じられてしまう。

他には標準アーキテクチャがi386からi686に変更。古いCPUやVIAのC3などi586では動作しなくなるので注意を。

Linuxカーネル 2.6.35フィックスまでもう少し

gihyo.jp Linux Daily Topics 2010年7月9日 カーネル2.6.35のフィックスは秒読み? Linus氏休暇中も開発は進む より。

linuxカーネルの2.6.35 RCのバグフィクスが順調なようで、もう少しするとリリースされそうとのこと。

Ubuntu Linux 10.10に間に合いそう。

Ubuntu Linux 10.04 Lucid Lynxのカーネルを2.6.35-dailyにバージョンアップ

以前カーネルのバージョンアップを行なったが、Ubuntu Linux 標準カーネル2.6.32ではPromise Supertrack ex8350のデバイスドライバstexでセグメントフォルトで動作しなかった。そのためUbuntu Linux 9.10のカーネル2.6.32-21を利用していた。

そろそろ改善されたかと思い、Ubuntu Linux 10.04 Lucid Lynx次期バージョン10.10 Maverick Meerkatのデイリーカーネルをインストールする。

カーネルパッケージはkernel-ppa/mainline/daily/2010-06-15-maverick/ から。amd64イメージとヘッダーをインストールした。

アップデート後に再起動したがstexドライバはしばらくしたらsyslogに大量にread failerを吐き出す。まだダメのようだ。もしかして既にメンテナンスされていない?

※カーネルをバージョン2.6.32以上にするとハードディスクのデバイスディレクトリが大幅に入れ替わってしまう現象は相変わらず。(/dev/sda -> /dev/sdi)